自分の写真データを振り返るといいなと思った写真は同じレンズを使っていたりする。
これってカメラを趣味とする人あるあるじゃないだろうか。
わたしにとって、HD PENTAX-D FA150-450mm F4.5-5.6ED DC AWはそんなレンズだ。
購入経緯
DFA150-450mmはK-1Ⅱ購入時、キットの28-105mm、15-30mmと共にお迎え。
見ての通り、とりあえずズームレンズで広い焦点域をカバーしようと思ったのだ。
Very Good
素晴らしい描写力
このレンズの何より素晴らしいのはその類まれなる描写性能。
明るさと線がほんの少し太くなることを除けば、その描写はスターレンズ級と言っても過言ではない。単焦点のように緻密で抜けの良い1枚が撮れる。
焦点域によって描写力が変わるなんてことも、もちろんない。
この写りだけでも花丸にちょうちょをつけたいくらい。
かっこいい
これを見て何か思い浮かびませんか。
そう皆さんご存知、メガバズーカランチャーです。瓜二つ。
「メガ」「バズーカ」「ランチャー」。食いしん坊にとってのミックスグリルみたいな響き。
男性はこういうデカくてゴツゴツしている筒状の物体をかっこいいと思うように遺伝子組み換えされているので、DFA150-450mmをかっこいいと感じるのも自然なこと。
距離計やAFボタン、フォーカスリミッターのスイッチとかアレヤコレヤがメガバズーカランチャー感を際立たせており、とてもクール。
大きくて重いのもこのレンズにとってはステータスだ。
Good
AFも速い
AFはPLMのような爆速とは言いませんが、十分速い。
小さい野鳥とかは少し大変かもしれないがリス程度ならこの通り何の苦もない。
さらにフォーカスリミッターを設定すれば、「そこそこ速い」が「かなり速い」になる。
ボケもなかなか良い
明るいレンズじゃないと言っても望遠端でF5.6なら頑張っている方。しかもF4.5で300mm近くまで行くし。
なのでボケも意外といい。なだらかで癖がなく、硬さも感じない。
圧縮効果を使いつつ、ぼかしたいという時も安心して使える。
Not Good
大きくて重い
やっぱつれぇわ...
全重量2.3kg。カメラと組み合わせると3kg超え。
とは言え、他メーカーの似たようなレンズと比較すると大体こんなもん。
望遠端がもっと欲しい
そもそも論だが150-450mmよりニコンのように200-500mmの方が良かった。
と言うのも原因はコイツ。
HD PENTAX-DA 560mm F5.6 ED AWだ。
PENTAX最長望遠だったが、2021年に生産完了しやがった。PENTAXは現在500mm以上の超望遠が空白状態である。
DFA150-450mmの設計段階でDA560mmの生産完了が分かっていたわけではないだろうが、結果として最長望遠が450mmじゃ物足りん、とみんな感じている(と思う)。
だから、そもそも200-500mmだったらな、ってこと。
ラインナップへの愚痴だけでなく、実際使っていてもテレ端がもっと欲しいな~と思うことは多い。
これでテレコンバーターが充実しているならともかくよぉ...
なのでずっとこれに期待している。分かっている、分かっているさ、幻だって。
まとめ
焦点域のことで最後にケチを付けたが、それも圧巻の描写力の前では大海のチリに同じ。
風景撮影が主のわたしでも本当に買ってよかったと思える超望遠だ。55-300PLMのような使いやすい望遠を後買いしても、その印象は変わっていない。
PENTAX使いの方には是非、おすすめしたい1本だ。