PENTAXの銘玉レンズの中でも特に誉れ高いFA Limitedシリーズ。
描写性能を突き詰めるのが一般的な高級単焦点レンズにおいて、「官能的表現」に重きを置く、PENTAXらしい変態レンズ。
そんなFA Limitedシリーズに昨年11月、はじめてデジタル機専用の「D FA Limited」が発売された。
それが、この
HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR。
お迎えしたのは1月だが、作例を撮りためるのに時間がかかったので、このタイミングでのご紹介。
それでは早速、気に入っている点から。
Very Good
かっこいい
中身はともかく見た目から。それがウチのお迎え基準。
その点、DFA21mmはさすがのLimitedシリーズ、下衆なお迎え基準を完璧にクリアしている。
FA Limitedとデザインが共有されていることでレンズを並べた時の満足感が半端ではない。
絞り環がなくなったものの、個人的には気にならないかな。
FA Limitedの象徴であった七宝焼のフィンガーポイントは継続。
黒くて渋い光沢を放つ筐体に不釣り合いな美しい翡翠色。ちゅき。
K-1Ⅱに装着するとこんな感じ。
石原さとみに花柄のワンピースでも着せたかのようなベストバランス。
サイズ感
FA Limitedと比較すると大きいのですが、21mmという超広角レンズであることを考えると驚くべきコンパクトさ。
15-30mm F2.8の超広角ズームと比較するとこの通り。
15mmが必要なシーンというのはなかなかなくて、普段なら21mmで十分事足りる。
お出かけする際もDFA21mmはカメラバッグの占有率をだいぶ抑えられるのでグッドだ。
F2.4の明るさ
このレンズが最初にお披露目された時、F値は明らかになっていなかった。
なので、大きさ的にF3.2くらいかな~なんて予想していたのですが、なんと2段も明るいF2.4。PENTAX、YDKじゃん。
この明るさによってレンズのキャッチコピーである“海辺の貝殻とはじける白波、そして水平線までの自然なボケ味”が表現できるってわけだ。
作例はフローズンフラワーなんで全然違うけど笑
前ボケも後ボケも周辺減光までもがFA Limitedの血脈らしさを感じさせる。
官能的な描写性能
FA Limitedの発売から幾星霜。正直、FA Limitedにあった官能性を現代でも再現できるのか不安でした。
杞憂でした。
質感と湿感、豊かな色の乗り方。これぞまさにFA Limited。
唯一無二。唯我独尊。
しかも現世代レンズらしく解像感も良好。
絞るとこんなにも鮮やかでスッキリとした絵になる。
官能的な描写と解像感の両立。誰だPENTAXは開発力がないなんて言った人。
まとめ
いまいちポイントはついぞ思いつかなかった。
APSでも使いやすい、超広角としては比較的とっつきやすい焦点域、いいところならまだまだ浮かぶ。
値段がいまいち?ローンで買えばタダでしょ?