以前、遠野ふるさと村に行った時のエントリーでちょっと匂わせしていたカメラバッグ。
今回はこのカメラバッグ、mouth BUCKET MOUTH 4を使用してみての感想を話していこう。
購入経緯
ショルダータイプの小さいカメラバッグについてはこれまで、フェールラーベンのグリーンランドというバッグを使用してきた。
グリーンランドはカメラバッグではないのだが、中にインナーケースがすっぽり入ったので、中身はほぼカメラバッグそのもの。見た目も質感もよくて大のお気に入り。
問題は遠野と盛岡の二重生活だ。
しばらくの間、ビジネスバッグ+グリーンランド+生活用品を入れたトートバッグで行き来していたが、荷物が多くてまぁーーー不便。しかもこれに買い物したものとか書類とかも加わるのでてんやわんや。
それで思いついたのがこれ。
バックライトを購入後、タンスに寝ていたEnduranceを出稼ぎ行き来バッグに利用。2気室なのでカメラに生活用品、途中で買い物したものを一纏めにして持ち運んべる。
グリーンランドは盛岡に置きっぱなしにして、スナップ撮影する時などに利用。完璧。
と思ったが、問題はこれだと遠野で使う小さいバッグがなくなること。
それなら、ネットショップのポイントも溜まってるし、なんか買うか〜で選んだのがBUCKET MOUTH 4。
Very Good
質感が高く、とてもオシャレ
小型のカメラバッグは沼である。オシャレだと物が入らず、収納力を求めるとダサくなる。
Peak Designなんかだと両方叶えられるが価格がべらぼうに高い。
その点、BUCKET MOUTH 4はなかなかバランスの良い選択肢だったと思う。
デザインはポップでかわいいが、シックな色の展開もあって助かった。
素材は高密度ナイロンでサラサラと手触りが良く、質感も高い。
ジッパーのデザインも凝っていてオシャレだ。
他のカラーはこんな感じ。今思うとブラックにすれば良かったかなと思う。理由は後ほど。
フタの留め具がいい感じ
グリーンランドのフタの留め具はフックを紐に通すような作りで、ノールックでは出来ないため、いつも開きっぱなしにしていた。
一方、BUCKET MOUTH 4はマグネットorベルクロ式。
マグネットの留め具はフタ軽く押し当てるだけで「カチッ」と固定される。音が気持ちいいのも地味に嬉しい。しかもこの留め具、向きも調整可能。カスタマイズ製が凄い。
さらにさらにベルクロの方はセーター等を着ているときに引っ掛からないよう、ベリベリの方に脱着用のカバーが付いている。なんと素晴らしい配慮。
底鋲が打ってあって安定感抜群
安定感のある作りもありがたいポイントだ。
底面はしっかりマチが出来ており、底鋲も打ってあるのでキチッと自立してくれる。
車の助手席に置いた時もコロンと倒れないので、物を取り出す時も楽。
Good
必要十分な収納力
BUCKET MOUTH 4の容量はよく分からないけど、たぶん5〜6Lくらい。
KP+HD 20-40mm Limited、DA 55-300 PLM、GRⅢでこんな感じ。
これはちょっと無理させすぎ。KPを横に収納するとGRⅢはポッケ行き。
PEN-Fのシステムだと綺麗に収まる。
レンズも傷を気にしなければ小さいのが3本収納可能。
こういうカメラバッグに毎度思うけど縦だけじゃなく、横の仕切りも欲しい。
もちろん、仕切りの設置位置は調整可能だ。
収納力はサイズ並といった感じだが、利用用途的にはちょうどいい。
取り外し可能なカメラ収納部
上記の写真でも分かるようにカメラ収納部はインナーケースになっており、バッグから取り外すことも可能だ。
インナーケースは巾着のようになっており、他の普通のバッグなどで使用する際も柔軟に運用できる。
当然、その際はBUCKET MOUTH 4を小さめのメッセンジャーとして使えるので便利だ。
Not Good
ポケットの形状が微妙
カメラ収納部はともかく、それ以外のポケットの収納力は疑問だ。
本体前面のポケットはレンズキャップなんかが綺麗に入りそうだけど実際には遊びがなさすぎて出し入れしにくい。
使うとしたら、m4/3の薄くて小さいレンズキャップ、もしくはホットシューカバーとかだろうか。
デザイン的な意図が大きいかも。
フタの上面ポケットはスマホを入れるのにいいが、Max系はたぶん入らない。
カメラアクセサリーとかをポーチに入れて持ち運ぶことが多いのだが、このポケットは開口部が狭いのでそういうものを入れるのにも向いているとは言えない。
フタの留め具のポケットはレンズキャップを出し入れするのにちょうどいいが、当然そういう使い方をするには不向き。
う、うーん。
これらのポケットが全部ちょっとずつ不便なので結局、何も入れないことが多い。
ここらへんはUlanziやPGYTECHなどの高機能(だけどちょっとダサい)カメラバッグに譲るところなのかもしれない。
Bad
カメラの出し入れがしにくい
本体収納部が脱着可能で巾着みたいになるのは結構だが、その巾着部の余った生地が本体に入れた状態だと猛烈に邪魔だ。
こんな感じでカメラやレンズがが引っかかる。
せめて綺麗に折り返せたら、いいのだが、それも叶わず。
不意にフタが空いてしまった時にカメラやレンズを保護する機能もあるんだし、と納得したいところだが、
素晴らしいことに巾着とは別に内部ジッパーがある。
そんなら、もう巾着じゃなくていいよ。
「インナーケースを取り出し、他のバッグなどで使う際に巾着だと便利」なのは確かだが、本体の方で邪魔になっていたらワケない。
ちょっと凝りすぎでは?と個人的には思った。
ベルトが本体同色じゃない
購入前から分かってはいたけど、届いてみたら違和感があったのがベルト。
ショルダーパッドが本体同色なのに対し、ベルトはどのカラーを選択しても必ず黒。
わたしの選んだチャコールだとデザインの連続性がぶった切られてる感じが強くてイマイチ。ベルトの素材感は別に悪くないが、なんかチープに見える。
ブラックにすれば良かったなというのはそういうこと。
ポイントで購入したので、あまり強く言えないが、このサイズで1万円以上するちょい高級品なんだから、巾着とかよりベルトをかっこよくしてくれ。
まとめ
まとめると好きなところは凄く好きでイマイチなところは結構イマイチに感じてるBUCKET MOUTH 4。
しかし、その「4」は都度都度改良して4世代目という意味。上記の不満点についてもいつか改良してくれるかも!
それに本体の見た目は凄く気に入っているし、友達にもかわいいねって褒めてもらったので総合的にはOK。色のことはあれど、まぁ買ってよかったとは思ってる。
しかし、本当につくづくカメラバッグって沼。
あっちが立てばこっちが立たずで、もう作ってまえー!となるカメラマンが多いのも納得だ。