つい先ほど、我らがマップカメラ様のツイートでK-3Ⅲの生産完了がアナウンスされた。
いつもご愛顧ありがとうございます
— カメラ専門店 マップカメラ【公式】 (@mapcamera) 2025年1月14日
【新品情報📸】
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PENTAX「K-3 Mark III ボディ シルバー」「K-3 Mark III 16-85 レンズキット シルバー」が生産完了となりましたhttps://t.co/ycnVvi5Aiw
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こだわりの詰まった本機を新品で買えるラストチャンスです!
マップカメラドットコムなら2年保証 pic.twitter.com/e1PMY2tWMy
すでにブラックが終売しているのだから、シルバーが生産完了になるのも既定路線ではる。ただ、販売期間約4年と意外と短命であった。
生産完了の正確な理由はもちろん分からないのだが、
・流通価格が値崩れしたので、再生産しても収益を圧迫するだけ
・何らかの部材が調達困難になった
・増産するほど売れていない
のいずれか、もしくは複数に該当なのかなと思っている。
さて、他メーカーユーザーであれば、現行機種の終売となれば「後継機発売だな!」と喜ぶところだろう。だが、PENTAXは違う。残念方向に。
後継機は?代替機は?
現状でK-3Ⅳは影も形もない。
リコーイメージングのカメラ部門における決算を見る限り、開発にまとまった資金投入をしている様子もないので、現場にも影すらないのではないだろうか。
そもそもK-1Ⅲをド派手に待たせている渦中だしね。
となると、KPの時のように場繋ぎのミドルクラスを出したりするだろうか?
中身はほぼK-3Ⅲ、足りない部材は差っ引いちゃって、稼働液晶&クラシックデザインにして発売。
結構いいかもしれないが、それにしたって金型は新規なわけで、それすらやってる様子はない。
他に有力な妄想だとマイチェンK-3Ⅲ、その名も「K-3Ⅲs」の発売だ。
先述したように何らかの部材が調達出来なくなったのなら、そこだけ変えて再販すれば話が早い。
ついでにバッファ改善とカードスロット2番もUHS-Ⅱに対応させたら、結構評価されるんじゃないだろうか。値崩れした価格も再設定できる。
でも、正直、一番可能性が高いのは”空白”だと思う。つまり何も出ない。
泣くなよ、これで涙拭けよ(ハンカチ、すっ)
HD PENTAX-DA★50-135mm F2.8が幻になるという余波
K-3Ⅲ発売から2年以内に出なかった時点でお察しなのだが、K-3Ⅲ生産完了&後継機or代替機の発売様子なしで希望の糸も断ち切れた感じ。
このクラスのレンズがKFのような既発エントリー機のために出るわけはない。
そうなればK-3Ⅳ発売の目玉として登場する可能性が高いだろう。
K-3Ⅳ...?PENTAXがデジタル一眼レフから撤退する可能性の方が...。
つまり、わたしが恋焦がれているHD DA★50-135mm F2.8はこの世に生を受けることすらないかもしれない。
どうなるPENTAX STATEMENT
一眼レフ専業宣言、PENTAXがそうとも受け取れるPENTAX STATEMENTを公開し、それを体現したのがK-3Ⅲであった。
このステートメントはわりとあっさり過去の物扱いされたわけだが、K-3Ⅲ生産完了でその体現者自体もいなくなってしまう。
このステートメントもこれをコンセプトに開発されたK-3Ⅲ自体も素晴らしかったと個人的に思う。K-3Ⅲの使用感はミラーレス機やスマートフォンでは得られないロマンが詰まっている。
ただその強みを販売に繋げるのが難しかった。
「レフ機がもたらす撮影体験」という強みはスペックシートでは当然分からないし、量販店でちょっと触ったぐらいでは感じにくい。
おまけにリコーイメージングは量販店での展開を縮小してしまったので、そもそも触る機会自体減っちゃった。
全国行脚で体験会を開催してはいるが、その効果は如何ほどだったのだろう。
わたしが地方で見た体験会は実機がただボンと置かれているだけだった...。
地域によって程度に差があるんだろうが、わたしには「仕事のための仕事」をしているように見えた。
このままPENTAXのデジタル一眼レフは終焉するのか
K-3Ⅲの生産完了から飛躍しているとは思うが、これを感じている人は少ないと思う。
K-1Ⅲは噂こそあれど具体的に開発している様子は0。
その中でK-3Ⅲも生産完了。後継機や代替機の噂もなし。
新設計のレンズも3年以上出ていない。
カメラという大荒れの海域で弱小メーカーが一眼レフなんて葦の船に乗ってるのだ。
まぁこうもなる。
しかし、しかしだよ。わたしの好きなベルセルクから言葉を借りるなら、「目の前にある事実にも目を凝らして御覧なさい。彼はまだ生きているのですよ」だ。
なにはともあれ、PENTAXブランドはこんにちもしぶとく存続している。
新規設計のレンズはないが、細々とリニューアルはしている。累積赤字も解消へ向かっている。
あんなみすぼらしい船で何が出来るんだ!って思うところだが、その船でこのブランドはここまで生きてきたのだ。
まだ、終わってはいない。
たぶん。