昨年9月、フラノミーティングに参加した際、ロードスター仲間から格安で1台のカメラを譲っていただいた。
それが
OLYMPUS OM-D EM-5 MarkⅡである。
初ミラーレス一眼!初EVF!初m4/3!初PENTAX以外の一眼!
お迎え当初は引っ越しのドタバタで撮影もままならなかったが、年明けからちょこちょこ使うようになった。
ということで、早速レビュー回。
発売からすでに8年経過したカメラだが、中古市場でも人気のカメラだし、誰か彼かの役に立てば嬉しい限り。
Very Good
小さくて軽い
m4/3マウント機最大の魅力。
EM-5Ⅱ本体の重量はなんと417g。K-1Ⅱの半分以下だ。
首から下げた時の楽さが半端ではない。
うちの中で1番軽量かつ小型なKPと比較してもコレ。
サッカー選手がスタジアム入場してくる時に同じユニフォーム着たお子ちゃんを連れてくるアレみたい。
m4/3マウントだとレンズと合わせてシステム全体を小型化できるので、運べる機材が限られているシチュエーションや超望遠を使う場合など特に大きな恩恵を得られる。
実際、K-3Ⅲの発売が延期しまくっていた頃、登山用カメラはオリンパス機にしようかと思った時期もあったくらいだ。
かっこいい
E-M5Ⅱに七工匠の25mmを着けたこの姿は非常に気に入っている。
大きさといい、デザインといい、昔のフィルム一眼のようだ。
革のデザインもレトロだし、どことなくPENTAX機に似ているのも統一感が出ていい。
ブルーのストラップも我ながら良いチョイス。
そして何と言ってもOLYMPUSロゴ。
ご存知の通り、OLYMPUSは3年前にカメラ事業を撤退。システムはOMDSに継承された。
なので現行機のOM-5は冠に「OM SYSTEM」と書いている。SYSTEM...
バリアングル液晶
K-S2を手放して以降、うちから消えていたバリアングル液晶搭載カメラ。
物撮りのため、三脚に据えて撮る時なんかはやっぱりとても便利。
外付けのフラッシュがついてくる。
小さいながらも外付けのフラッシュが同梱されているのも大きなメリット。
しかも上向きに角度調整できるやつなので、バウンスも手軽。
地元に戻ってから姪っ子甥っ子を撮る機会が増えたのでこの小さな巨人にはかなり助けられている。
描写性能
有効画素数は1600万。センサーの小ささを考えると写りは少し古臭いかなと思っていたが、とんでもない。
ピシッと解像するし、十分現代的な描写力だ。
うちにはキットの標準ズームと七工匠の標準単焦点しかないが、プレミアムシリーズの単焦点なんかと組み合わせたら、もっと驚くような画が出てきそうだ。
素晴らしい形状のサムグリップ
地味な話だがE-M5Ⅱのサムグリップがオーダーメイドのようにしっくりくる。
表のグリップは平面的な形状でしっかり握り込めるわけではないが、サムグリップがオーダーメイドのようにフィットするので握りやすさは良好。
大きいレンズを着けると厳しいだろうが小さいレンズとの組み合わせなら片手で軽快にスナップ撮影が楽しめる。
Good
被写界深度が深い
E-M5Ⅱはウチでブログ用の機材写真撮影も担当している。
この場合、なるべく広い範囲でピントがあって欲しいので、m4/3の被写界深度の深さはとても有効だ。
もちろん、野鳥撮影やマクロ撮影でシャッタースピードを稼ぎたい時にも役立つ。
ボケを使いたいんだよなーという時はさもありなん。
Not Good
AF追従が良くない?
動き回る姪っ子を撮影しようとしたが、C-AFがなんかすごく怪しかった。
まだ確信を至るほど試してないが、評判を見るとどうも疑念は当たっている気がする。
もちろん現行機はバッチリみたいだけどね。
ON/OFFレバーの位置
左手で操作する感じなんだよな。右にあれば...おしい。
Bad
バッテリーの蓋のレバーが取れやすいらしい
お迎えした時にはこの状態だった。もちろん、先代オーナーさんの扱いの問題ではない。
ネットで調べるとバッテリーの蓋のレバーが取れるのはE-M5Ⅱ故障あるあるならしい。
安く直せるには直せるらしいが、ここが脆いってわりと致命的だと思うんです。
アイセンサーが怪しい
アイセンサーの動作がどうも怪しい。EVFから目を離しても背面モニターに切り替わらないことが多い。
センサー周辺付近をお掃除したら、ちょっと良くなったけどそれでもまだ微妙だ。
センサーだけでなく切り替えの物理スイッチや設定があったら良かったんだけどな。
説明書は目を通したし、ボタン設定も確認したけど見つけられていない。
番外 EVFとOVF
初めてのEVF機だが、正直なところ、あまり恩恵は感じていない。
撮影結果をプレビューできるのはOVFの頃に露出計と設定を元に脳内で出来てたイメージが視覚で確認できるだけであまり何か変わった感じがない。
でもこれがカメラ始めたての頃の自分だったらと思うと話が別。
露出の理解度が低かった時分においてはEVFの方が圧倒的に楽できたと思う。
また、ファインダーを覗きながら詳細な設定が出来るのが便利。
ネガなイメージは特になく、「こういうものなんだ」と違和感なく使えている。
まとめ
ちょこちょことした不満はあるが、総合的にはメリットが圧勝していて、とても大好きなカメラとなった。譲ってくれた先代さんには足を向けて寝れない。
KPのエントリーでも書いた、街に溶け込む良い意味での存在の軽さがE-M5Ⅱではより際立っていて、使っていてとても心地がいい。
高倍率ズームとか明るい中望遠を求めて日夜、中古レンズを眺めており、E-M5Ⅱはさながら家計の火薬庫だ。