我が家で撮影枚数の多いレンズは何か。
FA77mm F1.8Limited、D FA150-450mm、DA★11-18mm F2.8...
現実はもっと地味なもので、答えはこちら。
HD PENTAX-D FA 28-105mmF3.5-5.6ED DC WRだ。
購入経緯
K-1Ⅱと同時に購入した3種のズームレンズのうち、標準域担当として選ばれたDFA28-105mm。
標準ズームはこの他、純正・サードパーティそれぞれF2.8通しのレンズがあった。
ただ、K-1Ⅱ購入当初は標準ズームに明るさを求めておらず、それよりテレ端が長いことや可搬性の方を重要視していたので、DFA28-105mmをK-1Ⅱとのキットで購入。
今でこそ明るい標準ズームはちょっと欲しいが、それでもDFA28-105mmを選んだことは後悔していない。仮にF2.8通しを購入しても手放すことはないだろう。
Very Good
小型・軽量
なぜDFA28-105mmが保有しているレンズの中で最も撮影枚数が多いか。
その理由の1つが可搬性の高さだ。
DFA28-105mmのサイズ・重量は最大径73mm×長さ86.5mm、重量はフード付きで465g。これはフルサイズ一眼レフ用レンズとしては他社メーカーの同等品よりも小型・軽量で現行のミラーレス用に近いサイズ感となる。
視覚的に分かりやすく言うと、こちら。
左がDFA28-105mm、右がDA16-85mm。
DA16-85mmはAPS-C用ながら、より広い焦点域をカバーしているため、DFA28−105mmよりも径・長さ共に大きい。
これくらいのサイズ差があると、複数のレンズをカメラバッグに入れて持ち運ぶ際、DA16-85mmではスペースを取りすぎてしまうのだ。
そのため、ドライブや軽いフィールド撮影の場合、標準ズームのスタメンはDFA28-105mmで固定している。
可搬性が高いので撮影時は必ず持って行く=出番が多いので撮影枚数も多い、というわけだ。
ちょうどいいズームレンジ
28-105mmという使い勝手のいいズームレンジも撮影枚数が多い要因だろう。
24-70mmのようなF2.8通しレンズだと中望遠が好きなわたしとしては少しテレ端が不足している。
その点、テレ端が105mmだといいなと思う切り取り方をするのにちょうどいい。
ズームレンジが広ければ当然、思い通りの絵を収められるチャンスも増える。
欲を言えば24mmスタートだとなお嬉しい。でも、それで大きくなっちゃったら本末転倒だしな。
DFA28-105mmは可搬性とズームレンジのバランスがいい、優等生なんだ。
高い描写性能
ドラマティックな瞬間はレンズ交換の時間なんて待ってくれない。
だからと言って、単焦点レンズで撮影した写真とあまりに描写が乖離していると、悔いが残るってもんだ。
DFA28-105mmはそういう心配が必要ない、信頼性十分のズームレンズだ。
描写傾向はDA16-85mmやDA55-300mmと同じ感じで、シャープで自然なコントラスト。
小さいからと言って侮れない。3600万画素のフルサイズ機に合わせて開発されただけのことはある。
耐候性
WRなので防塵は謳っていないが防滴には対応している。
DFA28-105mmはおそらく、うちで最もゴリゴリ使われているレンズだろう。
吹雪の函館、雨の花火大会、数々の試練を超えてきたが、今もピンピンしている。
Good
静かで速いAF
AFはDCモーター駆動。PLMほどでないにしても十分速く、静粛性も高い。
AF.C追従に使う場合もスムーズで迷うことはほとんどなく、安心して使用できる。
Not Good
見た目がいいとは言えない。
ズームリングとピントリングのみで見た目はごくごく普通。
K-1Ⅱとのマッチングは正直あまり好きではない。
K-1Ⅱは体躯的に径の太いレンズが似合うと思うのだが、それを考えるとDFA28-105mmは先細りしていて見た目のバランスが悪い。
スターやLimitedレンズではないので、見た目を求めること自体、間違っているんだけどね。
他所様の同等品だと真っ黒けな物も多いので、それを考えると緑のラインが入っている分、洒落てる方かもしれない。
DA 55-300mmF4.5-6.3と似すぎている。
これはあくまで個人的な問題でそれを持ってしてイマイチというのも気が引けるのだが、それでもどうしても訴えたいことがある。
左がDFA28-105mm、右がDA55-300mm。
似すぎ。瓜二つ。
長時間のフィールド撮影をする場合はK-3Ⅲ+DA16-85mmを使用するのでDFA28-105mmはお休み...のはずがアレレ!バッグに入っているぞ!てかDA55-300mmはどこ!?のようなことは一度や二度じゃない。
いや、単にわたしが気をつければいいんだけど...。そうなんですけど...。
まとめ
撮影枚数の多さはそれだけ多くの機会を任せても、満足できる写真を出してくれるという信頼のあらわれ。
華やかなレンズではないが、間違いなくシステムの中核を担っている存在でこのレンズなしに写活は出来ないだろう。
ウチの縁の下の力持ちは只者ではないぞ。