自分のドタバタに紛れて実感がまるでないのだけど、2022年ももうすぐ終わり。
クリスマス前のこの時期にプライベートを振り返ると涙なしには語れないのでカメラとレンズの話を何回かに分けてお送りしようと思う。
第1回は今年の主役と言っても過言ではない、GRⅢだ。
今年のはじめにGRⅢを迎えた時、本当は使いこなせるイメージはなかった。
なんせ準広角は自分が最も苦手としている画角だったし、スナップなんてやったこともなかったのだから。
しかし、結果的にGRⅢは自分の写真に対する楽しみ方を一変させてくれるカメラとなった。
風景の撮影ポイントに行っては考えなしにパシャパシャ撮っていただけの自分がスナップにチャレンジしたことで「何を・どう・いつ撮るか」を意識するようになったからだ。
光と影の様子はどうか、ボカすのかパンフォーカスで撮るのか、前はそういうことを考えるのに面倒なイメージがあったが、今はそれが楽しい。
日常生活の中でいい塩梅に光が入っているようなところを見つけるとドラクエのダンジョンで宝箱を見つけたような気持ちになる。
換算28mmという画角はスナップのみならず、物撮りにも最適。
広角でしかも手ぶれ補正があるので、暗めのムードある環境でも安心して使える。
取り回しも当然、文句なしだ。
コンパクトで広角なのだから、テーブルフォトとの相性も抜群。
食べ物を撮るなんてGRⅢを迎えるまでは考えもしなかった。
マクロモードもめちゃ優秀。もともとかなり寄れるレンズを備えているのにそれが更に寄れる。個人的にはマクロ撮影はこれだけできれば十分なので100mmマクロとか出番が...
GRⅢと言えば、やっぱりモノクロ。
人気は写真のハイコントラストモノクロだけど、自分はノーマルやソフトのナチュラルな感じも好き。
そう言えば、K-3Ⅲのモノクロモデルの噂に伴い、「そこはGRⅢだろ~~」という声が出てるけど、ワタシは別にGRⅢのモノクロはいらない気がする。
ハイコントラストモノクロ、モノクロ、ソフトモノクロ、ハードモノクロ...。
もう半分モノクロモデルでしょうよ。
GRⅢを使うようになったことで光陰や構図を意識するようになったとはいえ、写真がうまくなったわけじゃない。
ただ今までとは違う何かを自分が始めている感覚があって、そしてそのスタート感がたまらなく楽しいんだ。