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M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ

先日、デカいレンズの自慢をしたばかりだが、手のひらクルして今日は我が家最小クラスレンズのレビュー。

 

それがM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZだ。

 

 

 

購入経緯

PEN-Fと合わせて購入するレンズを選んでいた時、もっとも悩んだのが標準ズームだった。

銘玉と名高いOMの12-100mm F4 PRO、見た目が最高なLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4。Kマウントと異なり、選択肢が豊富なm4/3マウントで1本に絞るのはなかなか難儀。

 

しかし、それらスペシャルなレンズはいずれも、それなりのサイズがあり、ぺったらこいPEN-Fに似合うとは言い難い。

PEN-Fは見た目が1番のポイント。ゆえにフィッティングを最優先してM.ZUIKO 14-42mmをチョイスした。

 

 

Very Good

超小型・超軽量

このレンズ最大の武器は言うまでもなく、超コンパクトボディ。

 

PENTAXユーザーに分かりやすく言うとこう。

レンズが繰り出していない状態とはいえ、収納時には径も高さもちょうどDA40 F2.8 Limitedと同じくらいなのだ。これでズームレンズなんだぜ。信じられん。

 

フルサイズで似たようなズーム域・F値可変のレンズと比較するとこう。

 

DFA28-105mmとはレンズのランクも光学性能も違うには違う。

でも「とは言え」じゃない?

 

本体に装着し、レンズを繰り出した状態で比較。

これ見てまだ「フルサイズこそ至高!唯一無二!」と思っている方には目を覚ませ!ってビンタしたい。

 

 

PEN-Fとの素晴らしい相性

PEN-Fとの相性は先述した通り、数ある銘玉を差し置いて、このレンズを選択した理由。

 

マーベラス

レンズ単体は別にかっこいいわけでも質感が高いわけでもないが、サイズがPEN-Fにベストマッチ。径も長さもまるで専用設計で、一体型のようでさえある。

 

レンズが繰り出しても全く違和感がない。

 

エントリークラスなので繰り出した鏡筒部分はプラスチック感丸出し。それでもとにかく似合っているので大満足は揺るがない。

星野源がGU着てても、めちゃくちゃ似合っていたら、安っぽく見えないのと一緒。

 

テレ端 換算84mm

OLYMPUS PEN-F M.Zuiko Digital ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ 42mm f/5.6 SS1/10 ISO1250

ズームレンジはフルサイズ換算28-84mm。

この85mm近くまでカバーしてくれているのが中望遠好きとしては本当にありがたい。

 

PENTAXにもAPS-Cレンズにコンパクトな沈胴ズームはあるけど、あれは換算で75mmくらいまで。

それでも十分ではあるけど、+9mmあることで評価が十分からエクセレントに変わる感じ。

 

めちゃめちゃよれる

わたしは試したことがないのだが、このレンズめちゃめちゃよれるらしい。

HPによるとなんとフルサイズ換算0.46倍相当。なんにもしなくてもハーフマクロ並。

m4/3の強み全開。

 

 

Good

十分すぎる描写力

描写力に関してはさすがに素晴らしいとまではいかないが、それでも一眼カメラっぽい画は十分に得られる。

OLYMPUS PEN-F M.Zuiko Digital ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ 42mm f/8 SS1/400 ISO200

周辺部は少し粗っぽいが全体の解像感は悪くなく、クリアな描写。

 

あんまり小さいとかえって最新スマホと比較されがちだが、これだけ写って光学ズームなら、別持ちする価値がまだまだあるだろう。

 

 

ちなみにレビュー記事に使用している写真もほとんどこのレンズで撮影している。

パリッとしていて、しっかりしているでしょ。しかも、よれるから大体この1本で片付いてしまう。

 

OLYMPUS PEN-F M.Zuiko Digital ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ 42mm f/5.6 SS1/80 ISO640

パンケーキレンズ(しかもズーム)の描写としては100点満点をあげたいくらい。

Very Goodに限りなく近いGood。

 

中古が安い

新品は3万円ちょっととそこそこするが中古だと1.5〜2万ほどとお買い得。

超コンパクト、なかなかの描写力、めちゃめちゃよれる。それら諸々を考えるともっと立派なレンズを持っているm4/3ユーザーも1本持っていて損はないのでは。

 

Not Good

操作しにくい

このレンズの特徴として、パワーズームであることがあげられる。

同じパワーズームのレンズでもコンデジならシャッター付近にワイド・ズームレバーがあるが、当然このレンズはズームリングで操作。

しかし、超コンパクトボディゆえ、ズームリングの幅が狭くて操作しにくい。

しかも、PENTAXに慣れている身としてはズーム方向が逆。

 

現在の焦点距離が分からない

ズームリングに焦点距離の数字が入っていないので、何mmで撮ったのか分からない。

そこまで重篤な問題じゃないが「撮影後に何mmで撮ったかを確認し、次回の参考にする」みたいなシーンは少なくないのでちょっと痛い。

 

レンズキャップがすぐに失くしそう

前玉がすごく小さいのでレンズキャップも小さい。下手すれば初回使用時にも失くしそう。

 

jp.omsystem.com

 

別売で自動開閉キャップが3,500〜4,400円くらいで売っているので同時購入した方がいいかも。

 

 

まとめ

1番気に入っているポイントも使いにくいなと思っているポイントも超コンパクトボディに由来しているわけだが、それでもメリットの方が遥かに大きい。

 

気軽に使えて、そこそこ写ってくれて、カメラに付けた時の見た目もいい。

自分がPEN-Fでやりたかったことを1番体現しているレンズなのかもしれない。