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PENTAXの新たな(奇妙な?)翼、GradNDを導入した

ちょうど1年前。

K-1/K-1Ⅱ用にファームウェアVer2.0が配信された。

 

その中に搭載されていた、変態機能もとい新たな翼が今回のお題「GradND」だ。

 

www.ricoh-imaging.co.jp

 

 

 

Grad NDとは

朝焼け・夕焼けの空などのように地上景と空の露出差が激しいシーンで活躍するハーフNDフィルター

 

Grad NDは適正露出とマイナス露出2枚の写真を撮影し、カメラ内で合成。

ハーフNDフィルターを使用したかのような写真を生成するという、PENTAXお得意の謎技術機能だ。

詳しくは先に載せた公式リンクを見てね。

 

導入方法

新たな翼、とか言って導入したのが1年越しですいません。

 

Grad NDはファームウェアのデータ内に入っていたが、アップデート時はロックがかかっており、有効化するためのキーを公式ストアから購入する必要がある。

お値段は税込11,000円。けちくさいなんて言う声もあるが、機能の有用性を考えたら、安いくらいだと思う。

 

インストール方法はPENTAXらしさ全開の癖強。

わたしは購入時、以下ののような流れを想像していた。

 

公式ストアで購入後、ダウンロードリンクが記載されたメールが自動返信

そのURLからアクティベーションキーをダウンロード

SDカードにデータをコピーして機能解除。

 

しかし、実際には

 

公式ストアで購入して数日後、QRコード(!?)が記載されたメールが担当者さん(!?)から折り返しくる

QRコードK-1Ⅱの専用画面で読み取る(!?)

機能解除

 

であった。なんとVer2.0のファームウェアQRコードを読み取る機能が入っていたらしい。

なにその明後日の方向技術!意味が分からん笑

 

まぁこんな流れなので、わたしのように「明朝の撮影で使いたい!!」なんてタイミングでは間に合わないので気をつけよう。手動で連絡しているようなので土日もメール返信はないぞ。

 

使い方

機能が解除されると、メニューのカメラタグ6番にGrad NDが出現。

 

このままじゃ使いにくいので多用しそうな人はコントロールパネルに登録しよう。

 

続いてGrad NDのモードだがノーマルとリバースの2つがある。

(カスタム設定もできる)

ノーマル

ノーマルは通常のハーフNDフィルターのように設定位置から上端にかけて暗くなっていくモードだ。アイコンが分かりやすくていいね。

 

写真に載っているとおり、減光量を調整できるのが大きなポイント。

 

減光の効果範囲は撮影後、プレビューしながら調整できる。

下限と上限のバーはそれぞれ設定可能。

決定ボタンを押すことで初めてRAWデータで保存される。

 

結果はこう。

雲海の露出は維持したまま、露出オーバー気味の空をちょうどいい感じに減光できている。

先述したとおり、データはRAWで保存されているので、Lightroom等でさらに調整可能だ。

 

なお、合成写真の自動整列なんて機能はさすがにないので、撮影時は構図がずれないよう、カメラの固定が必須。

 

リバース

リバースは減光開始位置が暗く、上に行くにしたがって徐々に明るくなるモード。

日の出のあたりだけ明るくて空はまだ暗め、なんて時に有効。

ここでは境界の最大減光量と上端の減光量を別に設定できる。

うまく設定すれば自然な結果を得られるはず。

設定画面はこんな感じ。

右上のアイコン説明を見て分かる通り、バー位置以外にもバーの角度なども設定可能。

 

結果はこう。

シチュエーション的にノーマルより効果を感じやすいかな。

 

効果範囲や減光設定を間違えると、このようにラグナロクみたいな写真が誕生する。

バーの位置設定を十字キーで行うから手袋していると間違ってOK押しちゃうんだよね。

 

世界を終焉させないように気をつけよう。

 

他の露出制御方法と比較

ここからは似たような結果を得られる露出制御方法と比較してどうかって話をざっくりと。

 

グラデーションNDフィルター

物理のグラデーションNDフィルターと比較すると次のような感じ。

 

グラデーションNDフィルターより良いところ

・レンズを選ばない

・荷物が少なくて済む

 

グラデーションNDフィルターより悪いところ

・三脚等、固定が必須

 

丸形ならともかく角型フィルターは荷物も多いし、取り回しも悪いからGrad NDの方が扱いやすいと思う。

 

露出ブラケット→HDR合成

データ処理という点で同様な露出ブラケットとはどうか。

 

露出ブラケットより良いところ

・撮影時点で結果が分かる

・データをRAWで出力できるので、編集耐性が高い

 

露出ブラケットより悪いところ

・写真内の露出が複雑な状況には対応できない

・三脚等、固定が必須

 

地上景と空とくっきり分かれているシチュエーションならGrad NDの方が理に叶っているが、写真内で露出がバラけている状況には対応できない。なので上位互換てわけじゃない。

 

1枚撮りをLightroomで編集

正直、これが1番楽だし、その割に結果も悪くないのだけど...。

 

Lightroomで編集より良いところ

・撮影時点で結果が分かる

・ノイズ等の編集による悪影響が少ない

 

Lightroomで編集より悪いところ

・写真内の露出が複雑な状況には対応できない

・三脚等、固定が必須

 

 

まとめ

ということで今さら導入したGrad NDでした。

結論で言うと、Grad ND撮影で良質なデータを取得→Lightroomで編集、が1番いいかも。

 

三脚が必須なのはデメリットだけど、使い方自体は簡単でレンズを選ばないのも大きい。

DFAレンズは特に広角側でフィルターワークが難しい製品が多いので、Grad NDは相当活躍するはず。

 

それにしてもアストロトレーサーといい、Grad NDといい、PENTAXが時々発揮する謎技術っていったい...笑