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令和生まれのフィルムカメラ PENTAX 17が発表された

2022年の年末に突如、発表されたフィルムカメラプロジェクト。

 

製品化まで行けるかどうかも不透明って話だったが、1年半の時を経てついに本日発表となった。

www.ricoh-imaging.co.jp

 

1週間ほど前からリークで画像が流れていたが、実際の発表画像はずっとかっこいい気がする。

17のロゴはPENTAX 67から、渋めのシルバーはK-1ⅡのLXモデルでも使用したチナンカラーならしい。

 

不思議な形状のグリップはバッテリー収納部だった。

KPのように木製グリップとか出てきたら、ハチャメチャに渋くなりそう。

ユーザーサイドの改造も捗りそうだ。

 

特に天面はとても好み。

デザインされたカオス。(PEN-Fの時も言った)

 

シャッターはKP、巻き上げレバーはリコーのauto 110から来たデザインのようで先のロゴやカラーリングと合わせ、17はPENTAXデザインの総取りみたいになっている。

 

このゴチャゴチャみ、万人に受けるものではないが、刺さる人には深く刺さるはず。わたしには刺さってます。

 

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コンセプトムービーもおしゃれなポエミーで最近の機能マシマシカメラ紹介を見慣れていると、なんだか新鮮。

 

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そしてちょっと感動したのが発表動画の方。

 

フィルムカメラプロジェクトが発表された時、正直、わたしは否定派だった。

PENTAX事業の少ない開発リソースをそっちに割くこと自体がデジタル一眼レフへの諦めに見えたからだ。

このようなネガティブな印象はSNSでもたくさん見受けられ、フィルムカメラプロジェクトを機にPENTAXを離れたユーザーさんもいたほどだ。

 

そういった話は当然、現場の耳にも入っていたはず。

しかし、動画の中で開発担当者のTKOさんは

 

「自分の欲しかったカメラとは違うと思われた方もいらっしゃったと思う。でも、もし時間が戻せたとしても僕はまたこのカメラを作ると思います。」

 

とコメントしていた。

わたしが「趣味のカメラ作りを仕事でやるのかぁ」くらいに思っていたフィルムカメラプロジェクトは全く遊びなんかではなく、アナログカメラ開発のノウハウを世に残すための本気の仕事だったのだ。

(よくよく考えるとインスタントカメラや気軽に買えるプラ筐体のフィルムカメラは新品でもあるが、「その先」のアナログカメラの受け皿はオールドカメラしかないんだよね)

 

また、フィルムカメラプロジェクトに注がれた精神は一眼レフというロートルカメラを作り続けていくのにも必須なようにも思えた。

人手や資金ばかりを開発リソースと考えていたわたしの浅はかさが恥ずかしい。

 

カメラファンの方々はご存知の通り、つい最近では某メーカーのカメラが稚拙なプロモーションの犠牲となって、炎上してしまった。

それを考えると、ずっと小さい事業ながら、PENTAX全体の愛を一身に受けて世に放たれる17は幸せなカメラだと思う。

 

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で、まぁ買うか?という話。

偉そうなこと言ってて恥ずかしいことこの上ないのだけど、わたしはフィルムカメラを使ったことがほぼない。

 

世代じゃないし、写真を趣味とするようになってからもフィルムで撮るという発想には至らなかった。

 

なので、後のことは使い方をお勉強してから考えようかな...笑