先日、HD DA40mm F2.8 Limitedを迎えたことで「四季」のカスタムイメージが全て使えるようになった。
せっかくなので、季節ごとのカスタムイメージについて振り返ってみよう。
春紅
季節の始まりが四季のカスタムイメージのラスト、というチグハグ感にPENTAXみを感じる、春紅(はるべに)。
利用した対応カメラ・レンズの組み合わせはK-3Ⅲ+DA20-40mm F2.8-4 Limited。
角が取れたような描写なので春のホワッとした感じがよく出ていると思う。
調色でハイライトを少し桃色っぽくできるのも楽しくて良い。
でも、ほのかの方が好きかも。
調色と被写体次第かな。被写体が桜中心だと春紅が映えてくる気がする。
夏天
「四季」のカスタムイメージの初発、夏天(かてん)。これが発表された時は胸躍ったもんだ。
使用した組み合わせはK-1ⅡとDFA21mm F2.4 Limited。
空はより青く、雲はより白く。まるでフランスはニースを思わせる描写。行ったことないけど。
白レベルと黒レベルを大きく振った絵はちょっと安直すぎる気も否めない。
でも夏ってさ。そういう季節じゃん?
わたしはあったようななかったような青春の思い出を彷彿とさせる、このカスタムイメージが大好きだ。
九秋
我が家では一番最後のアクティベートとなった九秋(きゅうしゅう)。
組み合わせは度々お伝えした通り、K-3Ⅲ+DA40mm F2.8 Limited。
当初、九秋はDA70mm F2.4 Limitedを購入して使用することを考えていたのだけど、結果的にはこっちで良かった気がしている。
四季のカスタムイメージの中で一番、予想に反していたのが九秋だった。
紅葉がグッと鮮やかになる&透明感、みたいなのを想像していたけど結果は渋めの侘び寂び系。
PENTAXらしいと言えばPENTAXらしい、優しい色作り。
ただやっぱ紅葉なんかは肉眼で見た通り、ガッと赤くなって欲しいかも。
浅はかでミーハーと言われても鮮やかな方が今は好き。
九秋は紅葉より夕暮れ時のすすきとか別の秋景色に使う方が自分には合っているかもしれない。
おぉそうだ。にわかにそんな気がしてきたぞ。
冬野
作例を見て大興奮し、パートナーレンズを新たにポチってまで使いたかったのが冬野(ふゆの)。
組み合わせはK-3Ⅲ+DA35mm F2.8 Macro Limited。
青白くて透き通るようなハイライトが張り詰めるような冬の空気を感じさせる。
冬野のセッティングは本当に素晴らしいと思う。
ギュッギュッと雪を踏みしめる音、白い吐息、響き渡るK-3Ⅲのシャッター音。
それらと冬野の描写は実に滑らかにリンクしていて極上の撮影体験にも繋がってくる。
冬野だけでもPENTAXを購入する価値があるのでは?と思うほど。
ぜひぜひ、このカスタムイメージが描く混じりっ気のない白を目撃してほしい。
まとめ
最後にこんなこと言ったら、元も子もないだろうけど、四季のカスタムイメージと似たようなプリセットはLightroomでも作れるだろう。(冬野は難しいかも?)
ただ、デスクと現場、どちらで「季節」を感じるかって結構大きいポイントじゃないかな。
デジタルカメラが広げた写真の遊び方。四季のカスタムイメージはそれをうまく利用していると思う。