岩手に帰省中、ようやく今年初の登山に行ってきた。
選んだのは標高1917m、岩手山に次ぐ県内第2の峻峰、早池峰山だ。
早池峰山は実家から近いこともあり、学生時代はちょくちょく母と一緒に登っていた。
今回10数年ぶりに訪れたことになる。
中級者向けの河原の坊コースが6年前の大雨で一部崩落し、現在は初心者向けの小田越コースからしか上がれない。今年初なのだから足慣らしにはむしろ好都合だ。
登山口からしばらくは森の中を歩く。
天気は最高で文句のつけようがない。
前回登った高校生の頃はスピード重視で足元の景色なんて見ていなかった。
カメラがあると世界を広くを感じられるから良い。
40分ほど歩くと森を抜けられた。視界が開けると一口目のビールを流し込んだ時のように一気に気持ちがノッてくる。山は最高だ!!
初心者向けコースと言っても森を抜けた後はがれ場を登るから、それなりに大変。
色とりどりのウェアを着た同士達がえっちらおっちら頑張っている。
2000mm近い山のこの高度感が好きだ。
ここではおじさんたちの背中から哀愁より第2の青春を感じる。
小田越コース名物のはしご場。
遠野の男子は15歳になると早池峰に来て、このはしご場を登る。
足をとめることなく一枚岩を登り切ることで初めて大人として認められるのだ。
もちろん嘘だ。
はしご場を登って、少し行くとお花畑になっていた。
山頂まであと一息。
頂上ではすごいところで昼寝しているおじさんがいた。寝返りうったら真っ逆さまなんだが...笑
小田越のルートとは逆側の景色。山、山、山...。
かくして早池峰山近辺は本州で最も光害の少ない地域ならしい。ここで星景撮影できたら、さぞ相当なものが出せるはずだ。
あとは走るように下山してトータル行程は5時間ほど。
今年初&ランニングサボリ気味だったこともあり、どうなるか不安もあったが絞りカスのレモンみたいにはならずに済んだ。
この調子でお盆休みのうちに大雪山系にも行ければいいのだけど。