各メーカー独自の発表イベントが重視されるようになった昨今でもCP+のような大規模展示会の価値は大きいようで、色んなメーカーから新製品が発表された。
今回はそのうち、気になったものをいくつか見ていこう。
OM SYSTEM OM-3
まずはすでに発売済みのOM-3。
これは以前、わたしも興味がある旨の記事を上げていた。
でも冷めちゃった。
価格のリークが出た時、「PEN-Fの後継とすると安いから違う気がするな」と思ったが、それ自体は的中していた。
PEN-Fの精神的後継と言うよりも、あくまで「OM-1とOM-5の間を埋めるカメラ」のよう。使っているパーツや底面の作り込みからPEN-Fと同じ血統ではないことは明らか。
とは言え、PEN-Fを頭から引っこ抜けば、純粋にかっこいいし、サイズ感も程よい。
価格がこなれてきたら、興味が再燃するかもしれない。
SIGMA BF
情報を全然お漏らししなかったため、発表時にいきなり度肝を抜かれたのが、SIGMAのBF。
アルミボディで1台作るのに7時間だか8時間だかかかるらしい。
変わり種と言えば、レトロデザイン一辺倒、明らかに行き詰まっているカメラデザインに風穴を開けるが如き、挑戦でとても印象がいい。
ゴテゴテのガラケーが跋扈していた日本の携帯電話市場に彗星のごとく現れたiPhoneのよう。
正直、見た目は好きなタイプじゃないし、価格も40万近くと高すぎる。
しかし、メーカーの情熱が注ぎ込まれているであろう製品はそれだけで手にしてみたくなる。
そして、そういうものほど使っているうちに愛着が湧いてくるものだ。
幸い、運用を始めたLマウントなわけだし、いつの日かBFを手にして、"B"EST "F"RIEND!!!って騒ぐ時が来るかもしれない。
それにしてもこれこそ、「工房的ものづくり」なのではないだろうか。いやどこのなにを揶揄してるわけじゃないけどさ。
Panasonic LUMIX S1RⅡ
今回の新製品ラッシュで一番、興味があったのが、こちら。
LUMIXのS1RⅡだ。
PENTAXのデジタル一眼レフ事業がこのまま凍結、もしくは撤退となった時、わたしは緩やかにマウント移行するつもりでいる。
その受け皿の筆頭、そして見ることのなかったK-1Ⅲへの想いの行き着く先。それにS1RⅡはどうか?そう思っていたのだ。
が、S1RⅡの詳細が明らかになるとちょっとこれは...となってしまった。
まず、機能が明らかに自分にはオーバースペックで気後れしてしまう。
そういうのは良ければ良いほどいいだろう、って話なんだけど、なんせ小心者なもので。
また見た目がS5Ⅱなのもフラッグシップ感が薄まった気がした。
それよか軽く、小さくなった、という方が歓迎されるのだろうが、初めてミラーレス機でかっこいい&欲しいと思ったS1のどっしりしていて頑強なスタイルが継承されなかったのは残念。
まとめ
いずれのカメラにおいてもまず触ってみたい。
特にS1RⅡのシャッターフィールやEVFの見え方は体験してみたいところ。
OM-3やBFの質感も確かめてみたい。
しかし、改めて思ったがやはり新しいデジカメ一眼レフが見たい。
それ以外は結局、「望んだものが手に入らない」という多少の妥協がどうしても入ってしまう。
「新しいデジカメ一眼レフ」なんて新しいフィルムカメラよりハードルが高い製品を出す可能性が僅かでもあるのはもはやPENTAXだけなのだ。
頼む、わたしに夢の続きを...。