一昨日と本日、花巻市の大迫町ではあんどん祭りが行われている。
昨年は終わったあとにその存在を知ったので、今年は見に行ってみた。
見どころは何と言っても高さ5mにもなる巨大な山車。
これが大迫の趣残る宿場町を練り歩くのだから、迫力満点だ。
大迫は神楽も有名な街なので、さながら芸能の郷と言える。
わたしも学生時代は遠野の獅子踊りを学校行事で踊っていたが、爆裂ヘタクソボンバーだったので嫌いだった。しかし、今はこういった郷土芸能は個人の社会参加意識において非常に重要な役割を担っているように思う。
街道沿いにはたくさんの出店が軒を連ねていた。
非常に見応えのあるイベントだが、来場者は意外と地元の方中心のようで古き良き日本の夏祭りといった雰囲気が心地が良い。
しばらく下若組の山車ばかり見ていたが、ウロウロしていたら上若組の山車にも遭遇できた。
詳しいわけではないが、組によって得意とするお題目が違うらしい。
これは毎年見てみたくなる要素。
山車はもちろん背面もしっかり作り込まれている。
山車は時々、立ち止まって組の人達が踊ったり、協賛金のお礼なのか口上が歌われたりする。
運行中も掛け声や太鼓の音がずっと響いており、見ていて全く飽きない。
暗くなってきたら、川若組と下若組の山車が並ぶところを見ることが出来た。
暗くなってくるとより一層、迫力が増す。
本部が山車の説明を放送してくれるのでをそれを聞きながら、眺めるのも一興だ。
遠野への帰り道で上から見下ろすように撮影できるところを見つけた。
ちょっと電線が邪魔だが、これはこれでお祭りの雰囲気を感じられていい。
お祭りは終盤に全ての山車が集結するイベントがあるらしいのだが、用あってそれまで待っていられなかった。
来年はそれまでじっくり見ていたい。
余談だが、大迫の街道沿いの雰囲気は本当に良く、いつか腰を据えてじっくり撮ってみたいと思っている。
もう200倍くらいコミュニケーション力があったら、現地の方と仲良くなってドキュメンタリー風写真集みたいなのを作りたい。