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函館 Vol.3 -星景-

不定期更新すると言った函館の魅力を伝える回。ずいぶん不定期してようやく第3回とあいなりました。パチパチパチ。

 

過去の函館の魅力を伝える回はこちら。

 

seiranstudio.jp

 

 

seiranstudio.jp

 

今回のお題は星景。

 

函館は人口25万人を超える、そこそこ大きな街ですが道南はそれ以外に大きな街がありません。

ゆえに光害が極小なエリアも多く、函館市内でも郊外の方はキレイな星景が撮れます。

郊外だけに光害が少ない、なんちゃって。

 

 

函館市

旧戸井線 汐首橋梁

函館の市街地から東、恵山に向かう途中にあるのが旧戸井線の汐首橋梁。

PENTAX K-1 Mark II HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 22mm f/2.8 SS30 ISO3200

旧戸井線は戦前に建設がスタートしたものの結局、開通することなく廃線となった悲運の路線。

その路線跡は国道278号線沿いでところどころ見られるのだが汐首橋梁は特にはっきりと見える箇所になっている。

 

目の前に駐車場所もあるので撮影も特に問題ない。

国道だけに夜遅くても時々車が通って、ちょうどよく橋梁を照らすのもグッドだ。

 

人家も近くにあるので、幽霊系恐怖耐性はそれほど必要ではない。

 

道南金剛

汐首橋梁からさらに東。途中、海沿いのおっかないトンネルを通っていくと柱状列石が壮大な道南金剛が現れる。

PENTAX K-1 Mark II HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 15mm f/8 SS1/250 ISO100

ここは夜になると手元さえおぼつかないほどの真っ暗闇になる。

PENTAX K-1 Mark II HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 16mm f/2.8 SS30 ISO1600

ゆえに単純に天の川の鮮明さを写したいなら、北海道屈指かもしれない。


3月に夜明け前の空と天の川をかけ合わせた写真が撮れた時は本当に嬉しかった。

 

なお、現地もさることながら、先述した海沿いのトンネルが真夜中はめっちゃ怖い。

「ライト付けた瞬間、トンネルにボロボロの白いワンピース姿の女性がいたらどうしよう」とか考えちゃう。

要幽霊系恐怖耐性。

 

恵山

函館市内の天の川撮影スポットは基本的に市街地から東へ東へ行くのが基本だが、そのゴールが恵山岬だろう。

PENTAX K-1 Mark II HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 15mm f/2.8 SS30 ISO3200

道南金剛ほどではないが、ここも鮮明に天の川が見える。

恵山岬のいいところは何と言っても灯台の明かりと天の川のコラボレーション。

これが見られるのは天の川が南東方向から登る4~6月くらい新月近くの夜中。

 

まだまだ夜は寒い時期だが、レジャーシートでも持って行って、ブランケットに包まり、温かいココアでも飲みつつ、星夜を過ごすのもいいかもしれない。

 

余談だが恵山岬は一周できない。278号線に沿って途中から北上し、椴法華に出たら道道231号に入っていくのが正解。Google Mapで確認すれば一目瞭然だよ。

 

あと灯台のおかげ明かりが取れるので、幽霊系恐怖耐性はそこまで必要ではない。

ゆえに居心地抜群。

武井の島

278号線沿いにある小島。

 

取り上げといて、言うのも何だが撮ったことはない。でもSNSで素晴らしい天の川写真が上がっていたので間違いない。

 

ここは南西-南-南東方向に視界が開けているので、天の川をシーズン通して撮影出来る。と思う。

撮影する場合は丘の上の展望台からどうぞ。駐車場もある。

 

展望台へ夜に行ったことはあるが車を降りてから少し歩くので、幽霊系恐怖耐性はちょっと必要。

 

番外編:函館近郊

大沼

せっかくなので、函館近郊の星景スポットも。

まずは道南を代表する景観スポット、七飯町の大沼から。

PENTAX K-1 Mark II HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 15mm f/2.8 SS30 ISO3200

大沼は函館市街の光害が入ったり、視界が悪かったりで天の川撮影にはそこまで適していない。だが星景撮影するには十分な暗さで雰囲気のある写真を手軽に撮れる。

 

廃墟みたいな家が点在しているので、幽霊系恐怖耐性は結構必要。

「2階の窓だけ明かりがぼんやり灯っていたら、どうしよう」とか考えちゃう。

 

砂崎灯台

駒ケ岳と天の川をあわせて撮りたい。道南で星景を撮影していたら、誰もが思うこと。

しかし、大沼から見た駒ケ岳は真北なので天の川とは合わせられない。

ならば大沼の反対から見ればいいジャマイカ

PENTAX K-1 Mark II HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 15mm f/2.8 SS30 ISO3200

かくして撮影したのが森町の砂崎灯台付近。

思ったより街明かりが入ってしまうが、いやいやなかなかイイ。

 

問題は幽霊系恐怖耐性。

砂崎灯台近くまで行くには砂道をしばらく歩く必要がある。その間、往復4~50分。

真っ暗闇をライトの明かり頼りにトボトボ歩くのは相当な鍛錬を積んだ者のみが得られる幽霊系恐怖耐性が必要。

 

道幅は車も入れる感じだがよっぽどの車じゃない限り、砂にハマるのがオチなのでやめたほうがいい。

 

夷王山

段々と函館から遠くなってきた。上ノ国町は近郊と呼べるのだろうか。

PENTAX K-1 Mark II HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 15mm f/2.8 SS25 ISO3200

だが夷王山から見る天の川が絶景だ。

街から南に位置するため、天の川に光害が被さることは少ない。写真は6月頃。

ちなみに夷王山は昼に来ても風力発電の風車が立ち並んでいて壮大な景色。

 

夷王山は明かりのある駐車場も近いし、幽霊系恐怖耐性はそこまで必要じゃない。

ぼんやり街灯に照らされるトイレとか怖いってなら話は別だが。

 

福島町岩部

最近、青の洞窟で知名度急上昇の福島町岩部。函館市街地から1時間くらいだから、近郊近郊。

福島町の市街地から岩部地区へ向かう532号線の途中にも天の川撮影に適したスポットがある。

PENTAX K-1 Mark II HD PENTAX-D FA 15-30mmF2.8ED SDM WR 20mm f/2.8 SS20 ISO6400

ここは街灯もないので、非常に濃い天の川が見られる。

遠くに下北半島の明かりが写るには写るが全然大したことない。

 

東から南西にかけて視界が開けているので、ここも天の川はシーズン通して鑑賞可能だ。

 

なお、駐車場所からも少し歩くし、海のすぐ側で撮るから「白い手とか海から出て来ないよな」とか考えてしまうので、一定の幽霊系恐怖耐性は必要。

と言うよりも岩場で撮影するので、足を滑らせたりしないよう、十分な準備と最新の注意の方が要る。

うっかり転んで頭を打って自分が幽霊になっちゃワケないもんね。ガハハハ。

 

まとめ

番外編が番外じゃなくなってしまった。

福島町や七飯町の方々、函館の枠に組み込んだっぽくてごめんなさい。

 

これ以外にも道南では八雲や木古内、色々な場所で素晴らしい天の川・星景写真が撮影されている。

自分が紹介したのはそのうちのほんの一部。しかも大して立派なものじゃない。

だから、是非インスタやTwitterなどで調べてみてほしい。今も素敵な星夜が次々に生み出されている。

 

もちろん写真以外の見方も必要だよね。そう、幽霊系恐怖耐性。

きれいな星空と暗闇は不可分。また、ただ見に行くにも車がメインとなるだろうから駐車場も必要。これらを高い次元で両立するのがそう、恵山岬だ。

 

天の川に手を伸ばして「あ、星が取れたよ!めっちゃ綺麗なやつ!」とか言って、付き合って3年の彼女に指輪を差し出したらいいんじゃない?キャーキャー!