当ブログで1番、アクセスの多い記事はなぜかずっとPENTAXのカスタムイメージ「里び」について語った回。
ゆえに露骨にアクセス数を狙った里び話をまたしたいなぁと思っていたのだが、よく考えたら、今まさに「里」に住んでいるではないか。びっくりぽん。
かくしてこのカスタムイメージを最大限に活かすべく「遠野ふるさと村」で里びってきた。
遠野ふるさと村は遠野郷にあった南部曲り家を山里に移築して出来た野外博物館みたいなもん。
江戸末期〜明治期に建てられた茅葺き屋根の南部曲り家は復元して建築されたものとは異なり、刻んできた年月をハッキリと感じられる。
100年以上の歴史がある建物なのに保存状態は良好でしかも、どこもかしこも清潔。
さらにさらに「この部屋は立入禁止」とか「2階は上がっちゃダメ」みたいなありがちなこともなく、曲がり屋内はほとんど見て回れるのにだ。
職員さんやボランティアの方々がどれだけ日々頑張っているかを想像するとちょっとウルッとする。
山里の曲がり屋の畳の部屋で撮るレトロなフィルムカメラとか、十全十美の里びじゃん。
おふざけはともかく、さすがの相性だなとは思った。
午後少し遅い時間に行ったこともあって、光の柔らかさも申し分ない。
とかなんとか言ってこれは里びじゃない。
曲がり屋は人が住む家と馬小屋ががっちゃんこした建物のことでここは馬小屋部分。
おじさんが釜に火を入れて煙が出てたので日差しがほんわかしてキレイだった。
この煙が茅葺き屋根の防虫・防腐に役立つらしい。ほとばしるSDなんとか感。
機織機まであった。やってるとこ見てみたい。
こちらはふるさと村で1番大きい「肝煎りの家」。
紅白が架かっているのはこの日「どべっこ祭り」というイベントがあったから。
イベントでは生のどぶろくと小料理みたいなのをいただけるらしい。参加者数限定の要予約だが幼馴染の話によると生のどぶろくはハチャメチャにうまいらしい。
参加者の手足を縛って衣服と身分証を剥ぎ取り、ロッカーに閉じ込めて身分偽って素知らぬ顔で飲みに行きたい。
紅葉が散り、雪が降る前のこの時期は里びの味わいが特段に増すことを感じられた。
ふるさと村は季節ごとに多様な一面を見せてくれそう。
入園料も550円と目ン玉もほっぺも落ちそうなくらい安いので定期的に日本の原風景を撮りに行くのも楽しそうだ。