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サイバーパンク2077のフォトモードに見る可能性

最近、珍しくゲームにどっぷりハマっている。

 

その名も「サイバーパンク2077」

近未来の仮想都市「ナイトシティ」を舞台にビッグネームへ成り上がろうとする主人公がとんでもないトラブルに巻き込まれていくって感じのRPGゲームだ。

 

SF映画も顔負けの奥深いストーリーや美しいグラフィック、個性豊かなキャラクターなど魅力は語り尽くせないのだけど、ここは写真ブログなので写真の話をしよう。

 

サイバーパンク2077にはこのようにフォトモードが実装されている。

エフェクトやポーズの他、被写界深度のようなわりと専門的なことまで設定できる。

つまり背景を意図的にボカせるというわけだ。光学的なボケ演出には到底及ばず、被写体の周囲が変にはなっているのだけど、ゲーム内でこれが出来るということ自体、凄いと感じた。

 

また、サイバーパンク2077はオープンワールドゲームなのでエリア内ならどこでも行ける。

3Dでのオープンワールドゲームが一般的になってから20年くらい経っている気がするが、グラフィックの向上に伴い、「芸術作品としてゲーム内世界を撮る」というのも満更ではなくなってきたように思った。

 

こんな感じの都市風景がムービー中ではなく、普通のプレイ画面で出てくるんだもの。

普通に写真作品として成り立つじゃないですか。

エフェクトでモノクロも設定できる。

フォトモードで画角や被写界深度を調整している時の感覚は実際に写真を撮る時と非常に似ている。

 

フォトモード自体は他のゲームにも当然あって、自分もFF7リメイクでは大好きなティファちゃんをムービーシーンでせっせと記録していた。

もっともそれは単に記念にセーブしているだけで、「撮影」ではない。

 

それがサイバーパンクでは歩き回って「ここいいじゃん」と思った瞬間にフォトモードを起動し、撮っている。

つまり、ナイトシティでスナップ撮影をしているのだ。

 

ナイトシティはそういった使われ方をするのにも十分な都市規模だ。

さらにさらに現実とは異なり、仮想世界では「一時停止して撮影」ができる。

車やバイクで走行中でも、そのままフォトモードに入れるんだ。これによって広がる表現の幅よ。

 

 

そう遠くない未来にはVRゲームがさらなる発展をとげて、仮想世界はプレイする空間から体感する時代が来ると思う。

ともなれば写真も仮想世界のモノをお遊びとして認識し続けていてはいけないんじゃないか。

 

仮想世界部門のフォトコンが普通のフォトコンと並んでカメラ雑誌に掲載されたり、仮想世界用にメーカーがカメラやレンズをアイテムとして制作・販売したり、そんな日が来たら、それはそれで楽しそうだなって思う。