ブログの移行に伴って、過去のカメラやレンズの記事もちょこちょこと書き直していくことにした。先代ブログの初期はドラッグでもやっているのかと言うくらいテンションおかしいしね。
かくして書き直しの第1回は始まりのカメラ PENTAX K-S2だ。
購入動機
今から5年前、仲良しだった幼馴染が結婚するということで、元々興味のあった、一眼カメラを購入することにした。
PENTAXにしたのは見た目が好きだったのもあるが、1番はキャノンやニコンではないところが、どことなくカメラ通っぽい気がしたからだ。
実際にはマゾ気質の変態カメラオタクが選ぶメーカーだったわけだが。
Very Good
防塵防滴
K-S2の話をするにあたって、防塵防滴であることは欠かせないネタ。
K-S2の発売は2015年。APS-Cのエントリー機で防塵防滴なのはK-S2くらいだったんじゃないだろうか。
防塵防滴性能はカメラファンの間でも「絶対必要」「なくても困らない」で意見が割れるところだが、個人的にはフィールド撮影に使用するなら必要だと思う。
防塵防滴性能を有していないカメラでも多少、濡れたくらいでは何ともないことは事実。
しかし、「濡らさない方が良い」と思っているのと「濡れても大丈夫」と思っているのでは全く気の持ちようが違う。
登山をしていると急に雨に降られるなんてことはよくある話だが、その時にカメラのことなんて気にしていたら、危なくてしょうがない。
カメラが防塵防滴性能を有している、というのは「そっちは大丈夫だから、自分のことを注意しよう」という余裕をもたらしてくれると個人的には考えている。
それをエントリー機から展開しているのは優しさの塊。変態マゾなんて言ってごめん。
ちなみにPENTAXはレンズ群も防滴性能を有している物が他メーカーより多い。
比較的安価なレンズまで防滴処理されているので、フィールド撮影目的で一眼カメラを初めて買う人には悪くない選択肢だ。
十分な描写性能
K-S2の有効画素数は2012万画素。
A3ノビで印刷しても同じAPS-CのK-3Ⅲで撮ったものと大きな差があるとは思えない。
日中で光がよく周った状態かつパンフォーカスなら、K-S2で世並べて事もなしだ。
バリアングルモニター
K-S2はPENTAXが初めてバリアングルモニターを採用したカメラ。
現在、フルサイズミラーレスの上位モデルがバリアングルを採用していることを考えると中々の先見の明。
最も自分の方はしばらく、「別にチルトでいいけどな」と思っていた。
転職活動初めるまでは。
そう!!バリアングルモニターは証明写真を自分で撮影するのにすごく便利!!!
これには感動した。すごいぞK-S2。
うちはこの調子だが、一眼カメラを「家族ができたから」で購入する人も多いと思う。
その時、家族全員で写真を撮るのにバリアングルモニター搭載なら撮影者も容易に写れる。
お父さんが家族写真にいつもいない、を防げるぞ。
Good
3.5段分の手ブレ補正
K-S2の手ブレ補正はボディ内手ブレ補正で3.5段分。今どきのカメラでもエントリー機は手ブレ補正なしというのが多いから、段数は少なくてもあるだけ良い。
他メーカーはレンズ側に手ブレ補正あるんだけど、それも絶対ではないし。
3.5段分というのも現行機の5.5〜8段とかって数字がオーバーなだけで必要十分だったりする。換算90mmを1/30で撮れているんだから、これ以上を求めるならまず筋トレだろう。
高感度耐性
上の写真でも分かるようにISO1600は作品撮りにも使える。
ディティールもOKだ。
使っていた頃の印象としては3200になると少しディティールが崩れるが使える。
6400での天の川一枚撮りもノイジーではあるけど、これくらいで済む。
エントリー機としては上々なはず。
Not Good
ダイナミックレンジ
描写性能のところで「光がよく周っていれば高画質」と書いたが、逆を言うと光が周っていないと、うーんということ。
K-S2は12bit RawなのでK-1Ⅱなどと比較すると暗部の残り具合に差が出てしまう。自分の場合はそこが1番の理由でK-1Ⅱへステップアップした。
ただし、忘れてはいけないのがK-S2はエントリー機だということ。
Bad
AF性能(測距点)
エントリー機だとしてもそりゃないぜセニョリータなのがAFだ。
11点って。クロスこそ9点だが静物撮るにしたってもうちょい欲しい。
今どきのカメラと比較して少ないという話ではなく、2015年発売のエントリー機としても少ない。
もっとも、イマイチなAFはPENTAXのお約束なんだけどさ。
まとめ
最後にAFで愚痴をもらしたが、それ以外ではとてもよく出来た一眼レフだったように思う。
自分がまるで教科書のようにK-1Ⅱ、K-3ⅢとPENTAXのレールを歩んできたのにも根底に「K-S2が使っていて楽しかった」というPENTAXへの信頼が生まれたからだと思う。
購入から4年後、K-3Ⅲ購入にあたって、K-S2は友達に買ってもらった。
友達の方で今も活躍していることは喜ばしいが本当はちょっとだけ後悔している。
というのも時々、K-S2でやりたいことを思いついて恋しくなってしまうことがあるからだ。