皆さん、こんばんは。
今回は先日行った横津岳トレッキングで使用したK-S2+SIGMA装備の感想です。
カメラ:K-S2
標準〜超望遠:SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM
超広角:SIGMA 10-20mm F3.5 EX DC HSM
うちの主力機であるK-1Ⅱさんとの比較で見ていきたいと思います。
◎可搬性
登山のカメラ装備で個人的にもっとも重視しているのが可搬性です。
どんなに低い山でもカメラの荷物としての重要性は安全装備や食料より遥かに劣りますから、カメラ絡みの荷物は少ないにこしたことはありません。その点、フルサイズのK-1Ⅱ装備を山に持っていくのは辛いものがあります。
フルサイズのシステムだと超広角がでかすぎる。
カメラ+標準レンズは左からK-S2+SIGMA 18-300mm、K-1Ⅱ+28-105mm。レンズ単体は左からSIGMA 10-20mmとPENTAX 15-30mmです。
ご覧の通り、カメラ+標準レンズにはそこまで差はありません。問題は超広角。性能が全然違うのでしょうがないのですが、PENTAX 15−30mmはSIGMA 10-20mmと比較して一回りでかく、二回り重い。
この超広角の大きさの差がパッキングにもでます。
向かって左胸にK-S2+SIGMA 18-300mm、右胸のポシェットに10-20mm。これで完結しています。
ザックにはカメラ絡みの物はブロワーとバッテリーのみです。
この装備だとレンズの脱着も簡単なので、テンポよく撮影ができます。
スムーズなレンズ交換→テンポ良い撮影→楽しい!!
PENTAXの15-30mmはポシェットに入らんのですね。仮に入るポシェットがあったとしてもデカすぎて邪魔。
結果的にザックに入れなければならず、使いたいと思ったら、大休憩を入れるしかありません。となると当然、レンズ交換しなくなる。
テンポが悪いと楽しめない...
○カバーしている焦点域
K-S2+SIGMA装備のカバーしている焦点域は10〜300mm(フルサイズ換算で約15〜450mm)。
10mm
300mm
このように多様な環境に対応できます。これはやはり18-300mmという超絶便利ズームの賜物。
一方、K-1Ⅱ装備は15-105mm。ワイド端は同じですが、望遠側は厳しい。
自分の登山では100mm以上を使うシーンは多くはないのですが、「望遠を使って切り取りたい風景」を見つけれていなかったのかもしれません。実際、横津岳ではテレ端の300mmがちょくちょく活躍しました。
しかし、当然いいことばかりではありません。
ここからは、イマイチに感じた面です。
△SIGMA レンズ
横津岳のトレッキングを通して感じたのですが、SIGMAレンズの発色がどうもしっくり来ません。
青すぎる。
後で補正すればいいのですが、撮ってる時の感覚がちょっと違和感があります。
SIGMAレンズを購入した頃はこの深い青がいいな、って思ってたんですが、今はPENTAXの自然なコントラストの方が好みです。
△K-S2のファインダー
K-1Ⅱのファインダーはもはや肉眼より景色が綺麗に見えます。それは倍率や屈折ガラスの品質によるものらしいのですが、とにかく「いい写真が撮れそうな気(は)がする!」と思えるのです。
フルサイズのK-1Ⅱと比べるのはずるいのですがK-S2はその点、気持ち的にはだいぶ違います。気持ちが乗り切りません。
PENTAXは最新のAPS-Cフラッグシップ「K-3 Mark3」でファインダー頑張った頑張った言っており、APS-CなのにフルサイズのK-1Ⅱをも超えるファインダーになりそうな感じです。これが響く人はあまり多くはないでしょうが、個人的にはグッときます。
総合すると...
便利さではK-S2+SIGMAセットだけど、撮影の楽しさはK-1Ⅱセット、ということになりました。分かりきった結果を確認した感じ...笑
とりあえず、登山装備としてK-S2+SIGMAセットを利用し続けるのはやめようと思います。
便利さに振り切ってしまっているセットなので、もう少し撮影との楽しさとバランスが取れる装備にしたい。
「PENTAX純正でフルサイズ対応F4通しの小型な超広角」が出れば、全てまるっとごりっと解決なのですが、
絶対に出ないだろうな。
となればすべてを解決するのはやはり、彼だけか...