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シロッコ。

つい先ほど、シロッコさんの売却が決まりました。

 

条件は大満足ではありませんが、納得の内容。

引取日も16(土)に決定。

 

シロッコさんとの3年2ヶ月の旅路がいよいよ終わろうとしています。

 

 

シロッコさんとの出会いは2010年でした。

社会人なりたての自分は先輩の影響を受け、車が大好きに。いつもカーセンサーに乗っている車を片っ端から見てました。

 

そんな自分の目を釘付けにしたのがブルーのシロッコさん。

クールな迫力があるフロントフェイス、ロー&ワイドのボディ、リアへの絞り込み、セクシーな後ろ姿。各レビューで走りも絶賛されていました。

 

アストンマーチンやマセラティのような浮世離れの車を抜けば、シロッコさんはぶっちぎりで1番カッコよかった。

 

 

絶対に欲しい!と思いましたが、当時のシロッコさんは安いベンツが買えるような価格でペーペーの新入社員には到底、無理な話でした。

 

 

 

しかし、それから5年後・・・。

 

シロッコさんは予想通り、国内で圧倒的不人気を誇り、光の速さで日本導入終了。

中古車相場もがっくり下がって、自分でも買える車になりました。

 

シロッコさんは不人気でしたが、日本はプチスポーツカーブーム。86やBRZも予算的には考慮できたのですが、それには目もくれず、シロッコさんを購入。

迷ったのは発表間もないNDロードスター。そう、もうすぐ納車のロドスタくん。非常に揺さぶられました。5年前のシロッコさんの衝撃と同じものを感じたからです。

しかし、それこそ5年待ったシロッコさんには変えられませんでした。

 

 

成約から納車までの時間は人生で1番、浮かれてましたね。バックヤードで踊ってました\(^o^)/

 

そして、GW前の金曜日。シロッコさんは私の元へやってきました。

あの時の興奮は今でもハッキリ覚えています。意外と静かなアイドリング。でもちょっと踏んだら「ぶおおおぉぉぉん!!」

写真よりも全然カッコイイ。シートも何このホールド感!

 

 

ちなみにうちのシロッコさんは陸送で運ばれてきました。はるばる香川県から!!

なんせ弾のないシロッコさん。程度が良い・ライジングブルー・1.4TSI(絶対1.4が良かった)なんて香川にしかなかったんです。

 

穏やかな気候の四国から試される大地へ・・・。

冬は雪まみれになって大変だったでしょうに(;・∀・)

ごめんね。

 

 

シロッコさんは納車翌日から、いきなり函館に行く、という北海道の洗礼を受けました(笑)

使い方が全然分からなくて、サイドミラーもたためない、ハイビームのしかたも分からない、インフォーメーション画面の意味も不明(これは今でも)みたいな状況だったなぁ(笑)

 

函館から帰ってきたら、先代のカルディナさんを取りに来たパパさんとワックスがけをしたねぇ(*´ω`*)

この後、俺は悪くなったティラミスを食って猛烈に腹を壊したんだった笑笑

 

 

自分でワックスがけやコーティングをしたのもシロッコさんが初めて。

(まだ写真に興味を持つ前だから、全部同じような写真ばっか)

 

はては洗車まで研究しだしたり・・・

 

車に興味のない友達もウチのマンションの駐車場に1台、明らかに場違いなの止まってる、って褒めてくれたっけ\(^o^)/

 

 

初めての車検時にはディーラーからどうしても売って欲しいと言われ、今思えば、超絶怒涛の好条件を提示されたねぇ^^;

でも、もちろん突き返した!!ゴルフやポロなんかに俺は用はねぇ!!

 

 

でもタイヤとかナットとかワイパーの値段はびっくらこいたぜ・・・笑

これが外車か・・・とねぇ(;´∀`)

 

 

 

函館、釧路、積丹富良野、色んな所にいったけど1番の思い出はせたなまで走ったことかな。

夜の追分ソーランラインを1人で走っている時、シロッコさんの走りがどれほど素晴らしいかを深く自覚したもんすよ。

 

それに、この時撮った写真がきっかけで一眼を買おうと思ったんだよなぁ(*^_^*)

 

 

 

一眼レフを買ってから、ローポジションからの撮影を意識するようになったな(`・ω・´)

 

この1年は特に最高だった。

カメラを持って、散々ドライブした。

 

ちょっと編集もしだしたりしてね(笑)

 

 

 

とくに別れが決まってからは一生懸命、写真撮ったなぁ。

 

渾身のやつ!(並べたら結局、アホの一つ覚えだった笑)

 

カメラ購入で色んなところにドライブするようになったけど、逆にそれで「シロッコさんとのドライブ」が自分の最大の趣味であると強く自覚した\(^o^)/

 

 

8年前、抱いた憧れ。

3年前、自分の元にやってきた時の期待。

そのどちらもシロッコさんは一瞬も裏切らなかった。むしろ、常に上回って満足させてくれた。

最高の愛車であり、パートナーであり、先生だった。

物を大切にすれば自分に返ってくるんだよ、というやつね(*^^*)

 

 

たった3年。しかもシロッコさんは何も悪くないのにロドスタくんのために手放すのだから、悲しいのが自業自得なのは重々承知してます。

それでもシロッコさんが大大大好きな気持ちは誰にも負けていません!

 

だから、次のオーナーさんも自分の次くらいにシロッコさんを大好きになって、大事にしてほしい(`;ω;´)

うちのシロッコさんは1.4TSIなのにサイドモールがボディ同色だよ!ただでさえ少ないから、たぶん1台だけだよ!

 

 

 

手放すと決めてからは、よく「シロッコさんは自分の愛車になって幸せだったろうか・・・(´;ω;`)」と考えていました。

 

車は確かに機械であり、無機質であり、感情なんてないでしょう。

でもそれは人が「この子は今、何を考えているかなぁ」と想像しない限りは、です。

 

「物」に思い入れを持ったり、大切にすることが若干白い目で見られがちな時代ですが昔の人はもっと「物」を大事にする習慣があったはずです。だから「付喪神」のような考え方が生まれたんだと思います。

 

それはとても人間的で美しい発想だと、シロッコさんのオーナーでいたことを通して感じました。

 

 

正直、ロドスタくんの納車に浮かれる気持ちにはなれませんが、でもシロッコさんと同じくらい「オーナーになりたい!!」と思った車です。

シロッコさんとの別れは悲しいけど、その選択に後悔は断じてありません。

 

シロッコさんにもっともっと注ぎたかった、大切にしたい、という気持ちをロドスタくんに注ぐのみです。

 

そういう気持ちこそ、シロッコさんが教えてくれたかけがえのない宝なのだから。

 

最高の3年間をありがとう。